世界最大規模を誇る中国の自動車市場では、日本車とドイツ車が人気で、それぞれ2割程度のシェアを占めている。2020年の販売台数上位3社はフォルクスワーゲン、ホンダ、トヨタで、セダンとSUV車が多いのが特徴だ。
記事はまず、米国は「ほとんどが日本車かドイツ車だ」と紹介しており、ここは中国と同じであり、「選ぶ自動車」という点では米国人と中国人には共通点があったということになる。では、米国と中国の自動車市場にはどのような違いがあるのだろうか。
記事は、米国では中国と違ってフォルクスワーゲンの販売台数がそれほど多くないほか、日本車ではホンダ、トヨタに加えて「スバルとマツダも人気」なのが米国市場の特徴だと伝えた。また、米国人は「SUV車よりもピックアップトラックの方が好きだ」と違いを指摘している。
また、米国では「中古車市場」が安定しているとも伝えている。ルールがきちんとしているので安心で、価格が安いからだという。16歳から運転できる米国では、若者が初めて乗る車として中古車を購入するほか、高齢者も中古車を買うことが多いそうだ。中国では中古車に不安を感じる消費者が多いのは、市場がまだ成熟していないためだろう。
米国の自動車市場は、日本とももちろん違うが、中国ともまた違うようだ。しかし日米中とも共通しているのはSUV車の人気だろう。米国で2020年に最も売れたSUV車はトヨタ・RAV-4で、2番目はホンダ・CR-Vだった。中国でもこの2車種はSUVの販売台数で上位に入っている。日本車は、この2大自動車市場のどちらでも人気のようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF)